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出版社内容情報
いたずらばかりしているごんは、兵十のうなぎを盗んでしまいます。その後、ごんは兵十のために罪のつぐないをするのですが・・・。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
71
2016年1018冊め。何度も何度も読み返した作品。知らずとはいえ、人の亡くなるタイミングでのいたずらは双方の心に傷を残す。ただいつも読み終わって思うのだけれど、撃たれたごんは兵十の呼びかけにぐったりしながらも頷いて応えている。どうか死なないで。生きていて。二人で過ごす、幸せな結末も有りうると、夢を見せて。2016/12/01
ひらけん
30
まさか、いたずらのせいで兵十の母親を死なせてしまい、1人にさせた後悔が残って仕方なかったんやな。何度もお詫びとして栗や松茸を毎日のように贈るものの、向こうはゴンがやったとは気づいてくれないどころか、神様からの贈り物と勘違いされてしまうし、最後は撃ち殺されるのだから、最後に気づいても遅いよ。ごんが可哀想過ぎるわ。一つの過ちが、どんなに謝罪しても、どんなにお詫びをしても、許されない事がある。そういう人間関係のこじれみたいな、些細な事で人の信頼関係は簡単に壊れてしまう。そんな教訓を描いたような絵本だと感じました2020/10/04
たーちゃん
24
息子は「いっぱいいいもの持ってきていたのに…」と撃たれたごんを見て言っていました。2023/01/03
はつばあば
19
若くて亡くなられた新美南吉さん。戦争さえなければもっともっとお話を書いて下さったでしょうに。殺した兵十は一発の弾で後悔する事になる。ごんも殺されただけで終わらずに兵十に理解されてよかった。・・・けど悲しいね2014/07/05
メタボン
16
☆☆☆ 「陰徳」。でもごんぎつねは「神さまのせいと思われているのはひきあわないな」と正直にこぼす。このあたりの心情の書き方はすごくうまい。これが新実南吉のお話が心に深くしみこんでくる理由なのだろう。関係ないけどなぜか高倉健の座右の銘「往く道は精進にして忍びて終わり悔いなし」が思い浮かんだ。2014/12/14
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