感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そる
282
なかなか引き込まれました。明智探偵はまだ探偵家業となる前の大学生。秋子はみんなが善人と認めるほどなのか?私には怪しさ満載に思えたけどなぁ。そして、なんだろうこの養虫園って。気持ち悪い。別に虫関係ない!そしてこの芦屋暁斎って何の分野の研究してるの?!医学と電気関係を組み合わせて顔を変えられるって、どういうこと?!トラが出てくる意味も分からないし、栄子があれほど秋子を憎むのも鼻につくからって理由だけだし色々とおかしいけど、展開が次々起こるから楽しかった!昔の作品なんであまり突っ込んじゃいけないよね(笑)。2020/04/14
たか
38
イギリスの作家が書いた『幽霊塔』という小説を、名探偵明智小五郎の物語として江戸川乱歩が書き直したもの。少年探偵江戸川乱歩シリーズでは一番わくわくした。B評価2017/12/30
空猫
24
Alice Muriel Williamson "A Woman in Grey" を翻案した『幽霊塔』をさらにジュブナイル・ミステリとして改作したもの。まえがきに,現代(1959年)の子供に書き直したとある。やはり今は昔で古風な文体と感じるのは致し方ないものの,素晴らしく丁寧で分かり易い文章のお手本。いまの場面はこう,誰が何をした,が無駄なくテンポよく記述され,情景が脳裏にくっきり浮かぶ。小学生の時に読んだ時計塔の秘密が雷光で垣間見える場面を今でも覚えていたのは,この乱歩の筆力あってこそだったのだろう。2017/11/24
へくとぱすかる
17
マイミクの中に「えっ?」と思った方もおられるでしょう。実は初読です。内容を知らずに例の作品を…でした。1980年代の再刊で、古書としては100円均一。原作から3回目のリライト。しかも氷川瓏の代筆。今の少年探偵シリーズから除かれているのは、無理もないのでしょう。古風な冒険探偵小説でした。2014/01/06
sosking
9
再読。小学生の頃に読んだので、40年ぶり。内容もほぼ忘れていたが、時計塔の迷路から隠されたお宝が出でくることだけは、覚えておりました。少年少女向けに書き直されたものだけど、ストーリー展開も含め改めて良い出来だと思いました。昭和55年の15版もの、実家から拝借。2021/09/16
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