内容説明
20世紀英文学の「古典」になろうとする小説でE.M.フォースターは、英国人さらには西洋人の倫理的自己反省をこころみた。テクストを詳細に読み直し、分析する。
目次
第1部 イスラム教の礼拝堂(インドの空の下の小さな人間の姿;悪い英国人といい英国人;英国から来た母と英領インド公務員の息子 ほか)
第2部 大地の洞窟(西洋ロマンチシズムがインドの大地の古層に見た「父母未生以前本来の面目」すなわち小説の宇宙観の形象化;国際親善旅行でマラーバル洞窟見学に出発;ミセズ・ムアの臨終先行体験 ほか)
第3部 ヒンドゥー教の寺院(地中海世界の南の出口の先にある異様な、究極の合一への想いを誘う文明;2年後のアズィズとゴドボリ;気まずい再会 ほか)
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