内容説明
本書は、広範な時代からよりすぐった、さまざまな文化の生んだ多くの傑作をめぐって、その劇的手法の本質と効果についての精細な批判的考察を加えてある。
目次
第1章 ソフォクレスの悲劇
第2章 宗教と悲劇
第3章 シェイクスピアの悲劇
第4章 喜劇と風刺
第5章 イプセンとミラー―個人と社会
第6章 チェーホフと社会変容の劇
第7章 ショーとブレヒト―考えさせる芝居
第8章 ベケットとピンター―何もない空間と閉ざされた部屋
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Z
7
こんなにスッキリまとめていいの?というくらい、(暴力的に?)分かりやすくまとめていて、見取り図得るのにかなり便利。ギリシャ悲劇、キリスト教、シェイクスピア、風刺、リアリズム、社会主義、前衛とテーマにわけ、演劇の変遷、特徴を書く。なんでギリシャ喜劇取り上げなかったのか謎だが、それは置いといて、ギリシャ悲劇。神話の上演であり、現代日本だと桃太郎を見に行くように、観客は話の筋をあらかじめわかっていた。悲劇に終わることがわかる主人公が自己の力を過信した発言をすることにアイロニーが含まれ、そこがギリシア悲劇の読みど2016/03/28
あまよさん
0
各作者の作品ごとの解説があって分かりやすい。新解釈もあって刺激を受けた。2012/06/30