出版社内容情報
テロ対策など安全保障のための国家の情報収集活動は、どのように統制されるべきか。ドイツにおける立法の展開や裁判例、学説を参照のうえ、各統治機構の機能・役割の分析をふまえて個人の憲法上の権利をいかに効果的に保障していくのか考察する。
目次
第一部 自由と安全:情報技術の発展と諜報・捜査の展開(日独の諜報・捜査―「安全」概念の変遷と諜報・捜査の接近;ビッグデータと公共圏 ほか)
第二部 諜報(諜報機関の透明性―日欧制度の鳥瞰的比較;独・連邦情報局法外国間通信偵察違憲判決の分析と検討―客観法的統制の観点から ほか)
第三部 捜査(暗号化通信の傍受―独・刑事訴訟法における端末通信傍受とオンライン捜索;プラットフォーマーから刑事訴追機関への情報提供の法的課題―独・SNS対策法5条を題材として ほか)
第四部 諜報・捜査の共通課題と統制システム(予防的国家活動における比例原則の空転―je‐desto公式と「安全」;予防的国家活動を統制する立法における立法評価 ほか)
著者等紹介
小西葉子[コニシヨウコ]
関西学院大学総合政策学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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