出版社内容情報
イギリスの歴史、社会、法思想をふまえ判例法主義、法律家制度、陪審制、法の支配などイギリス法の特徴を日本法と比較しつつわかりやすく解説。EU離脱や、スコットランドの独立をめぐる動向を加筆し修正。
目次
序論 イギリス法を学ぶ意義とは?
第1章 イギリス法の成立とその歴史
第2章 イギリス社会とイギリス法
第3章 判例法主義
第4章 法律家制度
第5章 陪審制
第6章 法の支配
第7章 イングランドの法とスコットランド法
第8章 イギリス法とヨーロッパ
著者等紹介
戒能通弘[カイノウミチヒロ]
1970年生まれ。同志社大学法学部教授。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス大学院法学修士(LL.M.)課程修了。同志社大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)
竹村和也[タケムラカズヤ]
1963年生まれ。同志社大学法学部嘱託講師。エディンバラ大学大学院法学修士(LL.M.)課程修了。同志社大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
1
https://claude.ai/public/artifacts/1f7d7883-20d7-4d39-a204-31a0857468e5 2025/06/11
LSAT_160
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日本で英米法の本を探すと難解なものが多いです。が、本書は明快な構成で英国法の内容をつかめる良書です。英米法の歴史から掘り起こしていて、判例法を採るアングロアメリカンローの起源(ゲルマン法)や概念(「時の検証」)にも迫ります。個人的には、「名誉革命」後のイギリスで「議会主権」が幅を利かせた結果、立法>行政・司法の力関係が成立したこと、そしてその中でいかにして司法が「法の支配」、「司法の独立」を守り抜いて今に至るかを理解できたことが収穫でした。私は米国ロー出身ですが、実は何も知らなかったことに気づきました。




