出版社内容情報
「政策実行」に比べはるかに困難とされる「政策終了」(政策をやめる)は、いかに展開されてきたのか。ダム事業を事例に、「終了を主導したのは誰か」「終了のプロセスはどのようなものか」「終了のプロセスに影響を与えたものは何か」という3つの問いを立て、“撤退戦”の実態を明らかにする。
目次
序章 本書が明らかにしたいこと
第1章 政策終了をめぐってこれまで何が明らかになっているのか
第2章 日本におけるダム事業をめぐる政策と改革
第3章 本研究における分析枠組み
第4章 知事主導による終了事例
第5章 職員主導による終了事例
第6章 観察結果と22事例の比較分析による仮説の検証
補論 職員の行動の謎を解明する
終章 “撤退戦の民主主義”とは何か
著者等紹介
戸田香[トダカオリ]
京都女子大学ジェンダー教育研究所 助教。京都女子大学文学部英文学科卒業。大阪市立大学大学院創造都市研究科(都市政策専攻)修士課程修了、修士(都市政策)。神戸大学大学院法学研究科(政治学)博士後期課程修了、博士(政治学)。朝日放送テレビ株式会社(出向:株式会社朝日新聞社、株式会社テレビ朝日、株式会社デジアサ)を経て2023年4月から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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