出版社内容情報
これまでの交通事故では当事者双方の過失割合を基準に損害賠償額が決まってきたが、自動運転車による事故の場合はどうなるのか。今後増加していくであろう自動運転車の事故による民事責任制度の再構築にあたり、法による解決と一般人の責任の感覚の齟齬を乗り越え、納得感の高い解決を導くための取り組みについて心理学の知見も取り入れ検討する。
目次
序章 自動運転車による事故と紛争解決への「納得感」―問題の所在
第1章 自動運転に関わる法制度の概要
第2章 運転支援・自動運転による事故削減効果と新たなリスク
第3章 交通事故に伴う民事責任―従来型車両について
第4章 自動運転車等と過失相殺
第5章 運転の自動化に伴う民事責任上の論点
第6章 基準は従来型車両の紛争解決基準として機能しているか(調査1)
第7章 運転支援車による事故の過失割合(調査2、調査3)
第8章 運転支援車に対する責任判断の背景(調査4)
第9章 より高度な自動運転車に対する責任判断(調査5)
第10章 自動運転車の責任のあり方と市民感覚
終章 今後の交通社会における民事責任の姿とは
著者等紹介
岡本満喜子[オカモトマキコ]
1996年同志社大学大学院法学研究科公法学専攻博士課程前期課程修了。2018年~現在、関西大学社会安全学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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