出版社内容情報
第二次世界大戦後、冷戦によって引き裂かれた世界はどのような歴史を歩んだのか。米ソ対立を軸としながら、米ソそれぞれによる世界各地への介入の実態、さらに脱植民地化や欧州統合など関連する世界史的変化をふまえ、米ソが超大国として台頭する過程からソ連崩壊までに至る冷戦史の全体像を解き明かす。
内容説明
第2次世界大戦後に冷戦によって引き裂かれた世界はどのような歴史を歩んだのか。イデオロギーをもとにした対立を軸としながら、米ソそれぞれが世界各地でいかに介入し、介入された側はいかに対応したのか。本書では、脱植民地化や欧州統合など同時並行で展開した運動との関わり、さらには地域ごとの冷戦という視点も入れつつ、米ソが超大国として台頭する過程からソ連崩壊に至るまでの冷戦史の全体像を解き明かす。
目次
冷戦前史―一九世紀後半から第二次世界大戦までの世界と超大国米ソの出現
第1部 冷戦の始まりから東西両陣営の構築まで―一九四〇年代後半~一九五〇年代後半(ヨーロッパにおける冷戦の始まり―第二次世界大戦終結から一九四〇年代末まで;東西冷戦構造の構築からグローバル冷戦の開始へ―一九四〇年代後半~一九五〇年代半ば;欧州統合の起源と冷戦―一九四〇年代末~一九六〇年代初め)
第2部 冷戦対立の最盛期―一九五〇年代後半~一九六〇年代半ば(東西陣営の安定化と中南米・中東・アフリカの脱植民地化―一九五〇年代半ば~一九六〇年代半ば;危機と緊張緩和のはざまで―核戦力と宇宙をめぐる競争と協調、一九五〇年代後半~一九六〇年代末;冷戦の社会的影響―一九四〇年代後半~一九六〇年代末)
第3部 多極化から緊張緩和へ―一九六〇年代半ば~一九七〇年代半ば(多極化する世界―一九六〇年代における冷戦構造の変動;多極化のなかの欧州統合と東方政策―一九六〇年代半ば~一九七〇年代末;超大国デタントと冷戦秩序の変容―表層の変化と深層の変化、一九六〇年代後半~一九七〇年代半ば)
第4部 グローバル化と冷戦の終焉―一九七〇年代後半~一九九〇年代初め(第三世界における危機(アフリカ、中南米、中東)―一九七〇年代後半~一九八〇年代初め
レーガンの登場とグローバル化による世界の変化―一九七〇年代後半~一九八〇年代半ば
ソ連・東欧圏の崩壊と冷戦の終焉―一九八〇年代初め~一九九〇年代初め)
ポスト冷戦史―一九九〇年代以降の統合と分裂の世界
著者等紹介
益田実[マスダミノル]
1965年山口県生まれ。1994年京都大学大学院法学研究科博士後期課程中退。博士(法学)。現在、立命館大学国際関係学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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