出版社内容情報
年間8,000件以上のテロが世界で起こっている現状をどう理解し、対処すればよいのか。最新の研究も取り入れ、テロリズムの本質や原因、対応策を分析し、テロリズムやテロ組織がどう変化し終わるのかを論じる。テロリズム資料収集のためのデータベースも紹介。
目次
第1部 本質―テロリズムとは何か?(テロリズムの定義を再考する;テロリストの大義とプロパガンダ;テロリストの目的と行動)
第2部 原因―テロ組織・テロリストはいかに生まれ、活性化するのか?(テロリズムの原因をどのように分析するのか?;ヒトはなぜテロリストになるのか?)
第3部 対策―テロリズムにどう対応するのか?(テロ対策とは何か、それをいかに分析するか?;どのようにテロリストと交渉するのか、または鎮圧するのか?;官民の連携・協力がなぜ必要なのか?;テロの現場で求められる救命とは何か?)
第4部 終焉―テロリズム、テロ組織はどのように変化し終わるのか?(テロリズムはいつ流行し、終息するのか?;テロ組織の終わりと日本の視野)
著者等紹介
宮坂直史[ミヤサカナオフミ]
防衛大学校人文社会科学群国際関係学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ohe Hiroyuki
3
研究者、技官、陸上自衛隊などが集まって書かれた一冊。▼「研究の最前線」とあるように、本書は、テーマごとにどのようなテロリズムの研究がなされているのかに主眼が置かれている。▼資料収集の手引きも丁寧に掲載されていて、テロリズムを自分で調べる手がかりにもできるであろう。▼テロリズムを体系的に研究したこともないので、本書の内容は新鮮である(が、研究書のニュアンスが強いので少々読みづらさは感じるところである)。▼テロリズムを知れば知るほど、テロ組織(ネットワーク)を潰せばオシマイということではないことがよくわかる。2024/01/18