出版社内容情報
旧版への評価に応え、日本における社会政策の基本的論点を確認する「終章」を増補。具体的には、長期的視点から経路依存性を明らかにし、国際比較における「先発-後発」の研究手法の限界を示し、福祉国家形成史の重要性を示す。
目次
第1部 アジア間比較の座標軸(社会政策のアジア間比較―日本の経験から;20世紀と福祉システム―日本を中心に;日本における社会政策の展開と特質―東アジアの比較軸 ほか)
第2部 格差・貧困と国民皆保険・皆年金体制(20世紀後半期の日本社会保障改革―「国民皆保険・皆年金体制」の意味;日本の「財政調整」型社会保障;「年金レジーム」の日本的展開 ほか)
第3部 “都市”社会政策の生誕と展開(近代日本常用労働者像に関する覚え書―繊維産業を中心に;関一と大阪市の先進的社会政策;国際的視点からみた大阪市社会部調査報告 ほか)
著者等紹介
玉井金五[タマイキンゴ]
1950年三重県生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、大阪市立大学名誉教授、愛知学院大学経済学部客員教授、博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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