出版社内容情報
ジェンダーにかかわる動向や状況と法の接点を丁寧に抽出することによって、問題の客観的な掌握だけでなく、問題への法的思考をも修得できるジェンダー法学の標準テキスト。女性活躍推進およびジェンダー平等の促進に向けた新法や性犯罪条項にかかわる法改正など初版刊行(2012年)以降の新たな動向を踏まえ全面的に補訂。
目次
なぜ、今、ジェンダー法なのか
ジェンダー法を学ぶ基礎として
日本における性差別―近現代日本の法体制に取り込まれた性差別
諸外国における性差別―その歴史と現状
フェミニズム法学の展開―源流を学び未来を探る
教育―学校教育にみるジェンダー・バイアスとその克服
家族と平等―現行法に潜む「家」的思想
家族と自由―家族の保護と家族法
不法行為・契約―失われたものの「値段」の男女差
労働―平等原則・人格権保障とワーク・ライフ・バランス
社会保障―家族と個人のはざまで
レイプ・強制わいせつ―110年ぶりの刑法改正と先進国の趨勢
セクシュアル・ハラスメント―職場、大学における性的人格権の侵害と労働環境、教育研究環境配慮義務
ドメスティック・バイオレンス、ストーカー―家庭内における暴力
リプロダクション・セクシュアリティ―産む/産まないの権利・性的自己決定
性表現―ポルノグラフィはジェンダーの問題か
政治・行政―政策決定過程における男女平等
司法―犯罪発生から犯罪者の処遇まで
男性にとってのジェンダー法―弱き者、汝の名はさて誰なのか
ジェンダー法学の応用―差別を捉える視点
著者等紹介
犬伏由子[イヌブシユキコ]
慶應義塾大学名誉教授
井上匡子[イノウエマサコ]
神奈川大学法学部教授
君塚正臣[キミズカマサオミ]
横浜国立大学大学院国際社会科学研究院法律系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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