出版社内容情報
いま、核兵器をめぐって「規制」と「強化」という対立する2つの潮流がせめぎ合っている。この潮流について論究した英字学術誌 Journal for Peace and Nuclear Disarmament(J-PAND)から10本を精選し邦訳した論考集。『補論』にて、せめぎ合うダイナミズムを本書からどう読み取るのかを補った。
目次
巻頭インタビュー オバマ政権核政策の内幕を語る
1 核兵器禁止条約と核軍縮(核兵器禁止条約をめぐる日本の誤った選択;核兵器のない世界に向けて―StigmatizationとDelegitimization;核兵器禁止条約はこうして実現した―国境を超える市民社会の力;国連事務次長が語る核軍縮)
2 核先制不使用と核抑止(核先制不使用と信頼性のある抑止力;核先制不使用―日本国内の賛否両論を克服する道;トランプ政権の核戦略)
3 北朝鮮の非核化(米朝会談と北東アジアの安全保障;米中対立が朝鮮半島に与える影響)
補論 「業の兵器」を「業の条約」でなくす
著者等紹介
山口響[ヤマグチヒビキ]
Journal for Peace and Nuclear Disarmament(J‐PAND)編集長補佐。長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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