内容説明
欧州は移民・難民危機にどう立ち向かうのか。移民・難民問題への対策としての出入国管理・労働力移動・安全保障等について学際的、包括的かつ実証的に考察する。
目次
人の国際移動とEU―ハイ・ポリティクス化、統合への挑戦、グローバル・イシューとの接点
第1部 EUにおける人の国際移動―移動のパターン、移動者への権利付与、移動の規制の様相(すべてはシェンゲン圏からはじまった―EU出入国管理政策の変遷;EUにおける国際労働力移動―高度人材活用策の戦略と実態;EUにおける高度技能者移動の権利―弁護士の自由移動を中心に;EUの安全保障政策における域内治安問題との連結;EU移民統合政策の生成と展開―競合する「統合のための権利」と「権利のための統合」)
第2部 人の国際移動をめぐる政治―EU加盟国における動向(イギリス―政策の脱政治化と政治問題化のなかのEU域内移民;ドイツ―人の移動と社会変容;フランス―EUと地中海の狭間で揺れる移民政策;スウェーデン―移民/難民をめぐる政治外交史;リトアニア・ラトヴィア―東欧のE(Im)migration問題の極端例として)
第3部 人の国際移動に関するグローバル秩序と地域形成(人の移動、グローバリゼーション、国家;人の移動に関わるEU法の普遍化可能性)
著者等紹介
岡部みどり[オカベミドリ]
上智大学法学部教授。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了、博士(学術)。専門分野は人の国際移動研究、欧州国際政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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