目次
第1部 ワーク・ライフ・バランスの基本(ワーク・ライフ・バランスとは;今、なぜワーク・ライフ・バランスが必要なのか;働く人の現状;ワーク・ライフ・バランスについての視点)
第2部 ワーク・ライフ・バランスの実践(残業の削減と業務の効率化;経営戦略と人事管理;仕事と育児・介護との両立;若者の就業問題・結婚・家族;メンタルヘルスと豊かな人生)
著者等紹介
村上文[ムラカミアヤ]
帝京大学法学部法律学科教授。1977年東京大学法学部卒業、労働省入省。1996年労働省婦人局婦人福祉課長。1998年厚生省老人保健福祉局老人福祉振興課長、介護保険実施推進本部員。2001年内閣府男女共同参画局推進課長。2003年厚生労働省埼玉労働局長。2006年財団法人21世紀職業財団専務理事。2011年帝京大学法学部法律学科教授(~現在)。2012年4月~佐賀県立男女共同参画センター・生涯学習センター館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
makio37
1
まず、第Ⅰ部のWLBに関する各種データが充実している。そして何より『月間総務』連載内容がまとまった第Ⅱ部では、実際の担当者の苦労話も聞けて参考になった。例えば、長時間労働と仕事第一で成功してきた上司が男性部下の育休取得を快く感じないことは予想できた。だが逆に、過剰な配慮で容易過ぎる仕事を配分してしまう傾向などは、実際の現場の声を捉えた著者だから書ける内容ではないか。「ライフ」にのみ重心を置こうとする社員、自分の都合や権利ばかりを主張して同僚への配慮に欠ける社員の話なども生々しい。2016/08/07
わきが
0
若者,高齢者,子育て世代など,あらゆる世代が直面するワーク・ライフ・バランスの課題とその取り組みが書いている.1節が短くて,読みやすい.グローバル化,経済の低迷などによって,私たちの親世代で当たり前だった価値観が崩れている.そういった状況下で,ワーク・ライフ・バランスがうまくいくように取り組んでいくことの重要性がわかった.ワーク・ライフ・バランスでは,「ワーク」と「ライフ」いずれにも偏り過ぎないようにすることを説く.過労死や長時間労働は論外であるが,権利ばかりを主張し過ぎないように気をつけようと思った.2017/10/07