内容説明
法社会学の戦後第二世代をリードしてきた棚瀬孝雄―その棚瀬の薫陶をうけた研究者による「法社会学へのアフェクション」の集大成。
目次
第1部 社会のなかの法(ネオ・マルクス主義的法モデル再論;川島武宜の戦後―1945~1950年;法学的身体と裁判の未来;児童虐待事件における親の当事者性と手続参加;婚姻防衛法の検討―合衆国の婚姻概念をめぐる攻防;刑事施設視察委員制度と市民の司法参加)
第2部 紛争と紛争処理(法と共約不可能性―「被害」のナラティヴと権力性をめぐって;市民法律相談における法への言及―その明示的および暗示的諸方法;痛みと紛争解決―たどり着けなさを声で知る;労働紛争当事者の評価構造における公式法の位置―労働審判制度利用者調査の労働法社会学的含意;非専門訴訟における専門的知見の利用と評価―セクシュアル・ハラスメント訴訟からの一考察;地方自治への司法介入―神奈川県臨時特例企業税事件を手がかりとして)
第3部 法専門職の変容(弁護士所得の出生コーホート分析の試み;日中企業における弁護士役割比較;本人訴訟の規定要因―『弁護士の地域分布と本人訴訟率』再考;対話調停における共約不可能性)
著者等紹介
和田仁孝[ワダヨシタカ]
早稲田大学大学院法務研究科教授
樫村志郎[カシムラシロウ]
神戸大学大学院法学研究科教授
阿部昌樹[アベマサキ]
大阪市立大学大学院法学研究科教授
船越資晶[フナコシモトアキ]
京都大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。