内容説明
安倍政権は特定秘密保護法や集団的自衛権の行使解禁によって、この国をどこへ導こうとしているのか。「人類普遍の原理」に立つ国から「天皇を戴く国家」へ。自民党憲法改正草案にしかけられた恐るべき日本国のかたちが鮮明に浮かび上がる。
目次
第1部 いまなぜ改憲か?(自民改憲草案は、憲法をどうしようとしているのか?;現在の改憲の動きの特徴は?;改憲手続の緩和は、何が問題か?)
第2部 改憲論の焦点(平和主義(日本は、平和主義を捨て去るのか?;「自衛隊」から「国防軍」に名称を変えるだけ?;集団的自衛権は日本を平和にするか?)
基本的人権(改憲論は、人権をどうしようとしているのか?;国が宗教と結びつくことは何を意味するか?;国民は、デモを行う自由まで奪われるのか?;家族の「助け合い」を憲法に定めることの意味;自民改憲草案で生存権はどうなるのか?;「国の未来を切り拓く」教育とは、どういうことか?)
統治機構(首相の権限強化や一院制導入で、政治は良くなるのか?;改憲案で選挙制度・政党はどう変わるか?;国と地方自治の関係は、どうなるのか?;天皇を元首と明記すると、この国はどう変わるのか?))
第3部 改憲問題と主権者の選択(改憲問題と日本の進路)
著者等紹介
木藤伸一朗[キトウシンイチロウ]
京都学園大学法学部教授
倉田原志[クラタモトユキ]
立命館大学法科大学院教授
奥野恒久[オクノツネヒサ]
龍谷大学政策学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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