内容説明
行政訴訟の第一人者、水野武夫先生。43名の研究者と実務家が先生の古稀をお祝いし、先生の足跡をふりかえりつつ、行政・環境・税をめぐる幅広い論点に迫る。
目次
第1部 行政法・環境法の諸問題(公定力と国家賠償請求;金銭の給付や徴収に関する行政処分と国家賠償請求―最高裁平成22年判決を踏まえて;行政法への「規制的」アプローチについて―行政争訟制度を分析するもう1つの視点;抗告訴訟物語;事業認定取消訴訟の原告適格について ほか)
第2部 税法の諸問題(租税回避論における武富士事件最高裁判決の意義と位置づけ―リベラルな租税回避観と事実認定による否認論に対する判例の態度;所得税法における二重控除の一考察;消費者被害回復金と課税―2つの高裁判決で非課税が確定;退職所得に関する一考察;譲渡所得とその課税および実現主義―増加益清算説と譲渡益課税説の対立点 ほか)