準市場 もう一つの見えざる手―選択と競争による公共サービス

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  • サイズ A5判/ページ数 179p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784589033109
  • NDC分類 364.023
  • Cコード C3033

内容説明

新自由主義と社会民主主義の相克を超えて、社会政策改革の「第三の道」を示唆。実務家など広い読者層に向けて、医療、教育、社会サービスなどの公共サービスを提供するうえでの4つのモデルを解説し、そのうちの選択と競争モデルが最善のモデルであることを主張する。

目次

第1章 目的と手段
第2章 選択と競争
第3章 学校教育
第4章 医療ケア
第5章 新しいアイデア
第6章 選択の政治

著者等紹介

ルグラン,ジュリアン[ルグラン,ジュリアン][Le Grand,Julian]
ロンドン大学経済政治学院(LSE)ロバート・ティトマス社会政策学教授。経済学に基づいて社会問題の解決方法や公共サービス改革に関する実践的な研究を進めており、「準市場」研究の第一人者である。2003年から2005年にかけてブレア首相の上席政策顧問として官邸に入り、教育や医療などの公共サービス改革を推進した

後房雄[ウシロフサオ]
1954年富山県に生まれる。1977年京都大学法学部卒業。1982年名古屋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得、名名古屋大学法学部助手。1984年同助教授。1990年同教授。1989年から1991年ローマ大学に留学。現在、名古屋大学大学院法学研究科教授。専攻は行政学、政治学、NPO論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆう。

23
準市場を自分なりに考えたいと思い購入。しかし、内容は薄いです。効率性と質の確保のためには競争が適正に行われ、利用者に選ばれる必要性があるとしてバウチャーを無批判に取り入れることを提唱しています。そして新自由主義と社会民主主義を超えて第三の道が準市場化にあるとしています。しかし第三の道ではなく新自由主義への接近こそ準市場化ではないかと思いました。公共サービスがなぜ国家責任の下に実施されているのかという権利性は見えてこず、国家はサービス競争を適正に行うための手段でしかなくなるところにも大きな疑問を持ちました。2016/12/06

うえ

5
「多くの社会民主主義者は、公共サービスにおける選択と競争のモデルに対して本能的に敵意を持っている…選択と競争は市場と結びついており、彼らにとっては…市場は否定的な連想を伴っている」「正確に言うなら、社会民主主義思想の多くの部分は、公共セクターで働く人たちは…完全な利他主義者に近い人たちだという想定に基づいている。そのような人たちは、自分たちがサービスを提供することになっている人たちの福祉を主要な関心事としており、悪党のように自分自身の個人的な関心がわずかでも重要な動機となることはないというのである」●至言2016/12/10

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