内容説明
国際金融の構図と動態のダイナミズムを捉えるための概説書。基礎概念を概説し、続けて複雑化する国際金融のアクチュアルな諸問題を詳述する。
目次
第1編 国際金融の基礎(国際収支;外国為替と国際通貨;為替相場と円高・円安;戦後の国際通貨制度;発展途上国の開発金融)
第2編 現代の国際金融(ドル体制の変遷;現代の国際金融・資本市場と金融機関;欧州通貨統合とユーロ体制;資本取引の自由化とエマージング市場国の通貨危機;東アジアの為替制度とドル、円、人民元 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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一回目と同じ2017/01/30
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通史という形ではない章だての仕方が気に入った。大きく分けて2パートに別れ、前半、国際金融の仕組みや機関に関する説明をし、後半基軸通貨や、自由化の流れ、ヨッロッパの金融システム等、過度に歴史を分断しない形でテーマごとに、戦後からリーマン危機(タックスヘイブン等はこの版以後)まで国際金融のシステム、歴史を書いていく。入門書として、あるいは時事的に国際経済を見るために、かなりいい本だと思う。章だてから時期、国際金融システムの担い手、機関や会社をこういう風にして分けて考えればいいのかというのが一番ためになった点2017/01/30