出版社内容情報
統計上の指標である貧困線と社会階層の分析の2つの手法により貧困量を測定した長年の研究の成果。社会的排除論を検証し、量的に基づいた政策の重要性を示す。
目次
第1編 貧困量把握への二つのアプローチ―貧困線と社会階層による貧困研究に関する考察(貧困線としての「保護基準」をめぐる考察;「社会階層」概念による貧困研究)
第2編 東京都中野区における貧困量の測定と貧困の性格(調査の目的と方法の意味;尺度としての「最低生活基準」算定方法;中野区民の最低生活基準以下層の量と生活水準の分布、およびその所在;世帯の特製と生活水準分布状況;低所得層が含まれる社会階層の分析;中野区の代表制の検討とむすび)
第3編 中野区調査以降における調査結果と測定方法に関する検討(最低生活基準を用いて測定した貧困量―年次別、および首都圏と地方による違いに関する考察;本研究における測定方法に関する検討;社会福祉の範疇別生活水準に関する分析;総括)
補論 見える貧困・見えざる貧困
著者等紹介
江口英一[エグチエイイチ]
1918年生まれ。1941年東京大学経済学部経済学科卒業。1948年専修大学商経学部助教授。1956年北海道大学教育学部助教授。1959年日本女子大学文学部社会福祉学科教授。1968年中央大学経済学部教授。1989年定年退職、中央大学名誉教授。1981年第6回野呂栄太郎賞受賞(『現代の「低所得層」』未来社)。1982年度学士院賞受賞(同上)。2008年11月22日逝去
川上昌子[カワカミマサコ]
1937年生まれ。1960年日本女子大学文学部社会福祉学科卒業。1961年日本女子大学助手。1969年淑徳大学社会福祉学部社会福祉学科専任講師。1971年法政大学社会科学研究科経済学専攻博士課程退学。2002年日本女子大学大学院人間生活研究科博士号(学術)取得。2007年淑徳大学名誉教授、同大学特任教授。2009年4月より聖隷クリストファー大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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