内容説明
この本は、民法の入門書です。大学に入学したばかりの新入生のみなさんを典型的な読者として想定しています。民法を専攻するわたし達にとっても、民法の入門書を書くことは易しいことではありません。わたし達が何より苦心したのは本の構成です。本書では「民法という未知なる世界への旅」というコンセプトをたてました。そして、民法初体験のみなさんに、民法の「何を」、「どのような順序で」案内すれば、一番わかりやすく、かつ楽しい旅ができるだろうか、という点について知恵を絞りました。民法は、1000条以上もある大きな法律です。そこで、思いきって枝葉を捨て、幹だけを選びました。本書では、巨大な民法の全体像をつかんでもらうことに力点をおきました。
目次
1 権利の主体コース(人の法的能力への旅;代理人への旅 ほか)
2 権利の客体コース(物(動産と不動産)への旅
物の所有(所有権)への旅 ほか)
3 債権コース(債権の種類(目的)への旅
債権の効力(債務不履行の場合)への旅 ほか)
4 契約&不法行為コース(法律行為&意思表示への旅;契約の成立への旅 ほか)
5 相続&時効コース(相続人への旅;相続分への旅 ほか)
著者等紹介
衣斐成司[イビセイシ]
神戸学院大学法学部教授
大島俊之[オオシマトシユキ]
神戸学院大学法科大学院教授
増成牧[マスナリマキ]
神戸学院大学法科大学院教授
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