内容説明
本書は、執筆者の構想するあるべき経済法を提示するのではなく、現実に法として機能している経済法を可能な限り客観的に明らかにするものであり、このような意味での経済法の標準的なテキストを目指している。したがって、現実に一般的に通用している見解に従い、制度説明や論点解釈を行っている。本書の中心をなす独禁法についていえば、条文に沿い、主として判決例と公取委の審決例や解釈運用基準によりつつ、実定法として機能している最新の内容を明らかにしている。
目次
第1章 経済法とは何か―経済法総論(経済法の歴史;経済法の概念―独禁法の位置づけ ほか)
第2章 独禁法(独禁法総論;集中規制 ほか)
第3章 競争政策の射程と限界(国際取引と独禁法;独禁法の適用除外制度 ほか)
第4章 国際経済法(GATT/WTOの概要;通商法―公正貿易及び不公正貿易に対する救済に関する法 ほか)