目次
第1章 フランスの自由主義と保守主義―F.ギゾとA.ド・トクヴィルを手掛りにして(フランス政治思想における保守主義の問題性;歴史と人間;自由の希求と政治の限界性;省察の対象としての革命)
第2章 サン・シモン派の政治観―政治と宗教との関連性を中心にして(サン・シモンおよびサン・シモン派と近代政治観;サン・シモン派の政治観と宗教;政治観の転回と自由主義思想)
第3章 E.カベと平等的共同社会論―1830~40年代の空想的コミュニスムの特徴について(E.カベと七月王政;イカリア的共同社会論の特徴;イカリア的コミュニスム運動論とその社会的基盤)
第4章 ボナパルト派の思想と行動―1815~1848年における党派の特徴について(ボナパルティズムの社会的基盤と社会心理的基盤;ボナパルト派の行動とその思想的特徴)
第5章 ボナパルト的デモクラシーの理念と現実―フランス第2帝政におけるデモクラシーの問題(近年の第2帝政研究の動向―修正される帝政像;西川長夫著『フランスの近代とボナパルティズム』の問題提起;帝政期選挙の実態―1857年立法院選挙を中心にして;オルシーニ事件とその反響;帝政体制と治安法の成立;帝政政府と2大兵制改革法;ボナパルト的デモクラシーの問題―小結にかえて)
第6章 自由主義的反帝政派の体制批判と政体構想―ギゾ、ティエール、トクヴィルを手掛りにして(ボナパルト派のイデオロギーと帝政体制の価値;反帝政派の体制認識と批判の論理;立憲君主政的政体構想の問題)
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