内容説明
近代以降の急速な経済活動の発展が資源の枯渇や自然環境を破壊し、同時に、生み出された富の収奪や権利の独占などから国家間や地域間での格差、戦争・紛争が頻発しているのが現代の世界です。このような負の遺産を克服するためには、なによりも他者とのコミュニケーションが大事になってきます。本書は、異文化と積極的にかかわり、違いから学び、自らが変わり(自己変革)、そして社会を変えていく(社会変革)ための多文化能力を培うためのヒントを、豊富な事例とともに提供するものです。
目次
履修案内:キャリアデザイン学部での学びと文化・コミュニティ領域
オリエンテーション
アイデンティティと文化
「文化」とは何か
文化相対主義
文化と「言語」
言語コミュニケーション・非言語コミュニケーション
社会参加と言語運用能力―リテラシーとディスコース
社会参加と言語・文化―言語・文化的マイノリティ
日本社会のマイノリティ問題・事例学習1―外国につながる子ども
日本社会のマイノリティ問題・事例学習2―結婚移住女性
日本社会のマイノリティ問題・事例学習3―移住労働者
教場レポート:振り返り―違いを豊かさに
著者等紹介
山田泉[ヤマダイズミ]
1950年生まれ。中央大学(二部)文学部文学科国文学専攻卒業後、高校国語科教諭を勤める。その後は中国大連外国語学院日本語系外国人専家、(財)中国残留孤児援護基金中国帰国者定着促進センター指導課長、文化庁文化部国語課専門職員、昭和女子大学文学部日文学科助教授、大阪大学言語文化部助教授、同留学生センター教授を経て、法政大学キャリアデザイン学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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