出版社内容情報
いま世界で最も影響力のある都市研究者ニール・ブレナーの初の邦訳単著。過去から現代にいたる都市研究の達成を、地理学・社会学・政治学・環境学・建築学の横断領域で網羅的に整理する最先端の探究。境界を持つ単位としての都市を超えて都市化を多スケールに構成されるプロセスと考える「リスケーリング」理論や、近年の社会科学を席捲する「惑星的都市化」の理論を解説・展開する代表的著作。
著者による紹介文
都市化をめぐるこれまでの研究アプローチのラディカルな再概念化。境界を持つ単位としての都市(シティ)への焦点化を問い直し、都市化を多スケールに構成されるものと考える論究。批判的都市研究の中心的課題は、資本主義的な都市組織体(capitalist urban fabric)をめぐり惑星的な規模で展開される、現代的なリスケーリングを解釈することにある。
内容説明
いま世界で最も影響力のある都市研究者ニール・ブレナーの初の邦訳単著。過去から現代にいたる都市研究の達成を、地理学・社会学・政治学・環境学・建築学の横断領域で網羅的に整理する最先端の探究。資本主義のもとで国家空間が引き起こす分節化の枠組みから現代都市の多様性をとらえる「スケール」理論や、近年の社会科学を席捲する「惑星的都市化」の理論を解説・展開する代表的著作。惑星的都市論のグローバルな先端、ニール・ブレナーの代表作、全訳!
目次
1章 都市問題はスケール問題なのか?
2章 「動かないこと」と「動くこと」のあいだで―都市組織体のスケール化
3章 再編成、リスケーリング、都市問題
4章 世界都市の形成と都市化のリスケーリング
5章 都市と「ニュー」エコノミーの政治地理
6章 競争的な都市地域主義とスケール政治
7章 都市成長マシン―しかし、どのスケールにおいて?
8章 サウザンド・レイヤーズ―不均等発展の地理
9章 惑星的都市化―都市問題の変容
10章 結論―都市化の新しい空間
著者等紹介
ブレナー,ニール[ブレナー,ニール] [Brenner,Neil]
シカゴ大学社会学部教授(Lucy Flower Professor of Urban Sociology)。1990年代いらい約30年間にわたり、スケール、リスケーリング、国家空間、資本主義的都市化、惑星的都市化といった概念を彫琢し、それらに基づく比較研究を行うことで、学際的・国際的な理論構築を旺盛に行ってきた。「都市理論(化)」というアプローチそのものの重要性を世界的に認知させ、また都市理論における批判的な方法論や地図作製を体系的にアップデートしてきた、都市研究分野の中心人物である。過去にニューヨーク大学やハーバード大学で教授職を歴任。Ph.D.(Political Science)
林真人[ハヤシマヒト]
金城学院大学国際情報学部教授
玉野和志[タマノカズシ]
放送大学教授
中澤秀雄[ナカザワヒデオ]
上智大学総合人間科学部社会学科教授
齊藤麻人[サイトウアサト]
横浜国立大学都市イノベーション研究院教授
平田周[ヒラタシュウ]
南山大学外国語学部フランス学科准教授
金澤良太[カナザワリョウタ]
東洋大学社会学部社会学科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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