可能性の政治経済学―ハーシュマン研究序説

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可能性の政治経済学―ハーシュマン研究序説

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  • サイズ A5判/ページ数 375p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588645365
  • NDC分類 331.253
  • Cコード C3030

出版社内容情報

紛争,貧困,抑圧など,現代世界の閉塞状況にあって,変化を誘発する知性の有り様をハーシュマンのいう「ポシビリズム」に求め,経済開発に焦点をあてて論じる。

内容説明

いま、世界中には紛争、テロ、貧困、失業、差別、排除、抑圧といった事態がはびこり、人びとのあいだでは行き場のない憤怒と怨嗟が渦巻いている。政治の世界では保守主義が台頭し、また経済の領域も、新自由主義に代表される保守的な思考によって支配されている。果たして、このような閉塞状況に希望の光を見いだすことは可能なのだろうか。本書は、変化を導く知性のありようをハーシュマンのいう「ポシビリズム」(可能性追求主義)に求め、主として経済開発の問題に焦点をあてながら、「希望の組織化」に向けた理論としての政治経済学を追究する。

目次

序章 変化を誘発する知性の組織化に向けて―なぜハーシュマンなのか
第1章 ワシントン・コンセンサス批判と日本式開発主義―「変化を誘発する知性」の要件
第2章 ポシビリズム・不確実性・民主主義―ハーシュマン的方法論への視座
第3章 大戦間期世界経済の構造分析―政治化された貿易
第4章 情念制御の開発思想
第5章 企業家的機能と改革機能―シュンペーターからハーシュマンへ
第6章 開発プロジェクト評価と発展プロセスへの視点
第7章 世界銀行「改革」のさざ波と社会的学習―ポスト・ワシントン・コンセンサスのなかのハーシュマン
第8章 経済学・政治学架橋の試み―「離脱・発言・忠誠」モデルの意義
終章 極論との訣別

著者等紹介

矢野修一[ヤノシュウイチ]
1960年、愛知県豊川市生まれ。1986年、京都大学経済学部経済学科卒業、88年、京都大学大学院経済学研究科修士課程修了、91年、同博士後期課程単位取得退学。1991年、高崎経済大学経済学部専任講師、94年、同助教授を経て、2002年、同教授、現在に至る(世界経済論・アジア経済論担当)
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感想・レビュー

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Kenji Suzuya

0
ハーシュマンの思想の中心を「変化を誘発する知性」に見て、代表的な著作に確証で依拠しながらも、他の経済学者、政治学者との比較においてハーシュマンの思想を検討している。その思想は、開発を経済学のみならず政治学の視点からも捉えること、従来の見方からの脱却を求めること、計画を万能とみなすことから離れること、を求めるものである。2014/01/28

壱萬弐仟縁

0
possibilism(3ページ)とは、「可能性追求主義」という概念で、アマルティア・センの潜在能力(capability)に近いか。ラスキンはpolitical economyとしたが、ハーシュマンはpolitical economics(8ページ注)としている。著者が自戒しているように、「社会科学の新たな方向性・可能性を模索するには、まずは原理主義的極論から距離をおくことが必要」(17ページ)とは、重要な認識である。本書は開発経済学を政治経済学化している。専門分野の人間からすると、読みごたえ十分。2012/10/05

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