内容説明
ポルトガルの小さな古都リスボンの旅の小箱をそっと開けてみる。そこにあるのは栄光の残照と、人々の懐かしい暮らし。太陽に打ちのめされたあとには、謎めいた青い夜が来て、街灯に照らされる金色の光を流したような石畳。南ポルトガルに住む著者ならではのリスボン街案内。
目次
1章 人種のるつぼを歩く―ポルタス・デ・サント・アンタン通り~ロッシオ広場
2章 古都リスボンの栄光と衰退―旧市街バイシャ~コメルシオ広場
3章 悪名高き路面電車28番を楽しむ―マルティン・モニス~カンポ・デ・オウリケ
4章 朝の市場で花を買う―アルカンタラ展望台~プリンシペ・レアル
5章 花狂い…ジャカランダ、ジャカランダ―ドン・カルロス1大通り~ボンバル侯広場~リベルダーデ大通り
6章 古くて新しい街、もう一つのリスボンの顔―カイス・ド・ソドレ~カスカイス、モウラリア
著者等紹介
青目海[アオメウミ]
東京生まれ。脚本家・ライター。独身時代のパリ、ローマに始まり、漁師の夫と結婚後は、カナダ、ニューヨーク、メキシコ、モロッコ、スペインなど、海外在住は、30年にわたる。現在、ポルトガルの南、アルガルベ地方に在住。劇団「天井桟敷」の創立メンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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どんぐり
73
青目海さんのポルトガルの観光案内。今回はリスボン。窓辺を飾る花、坂道を上る路面電車、どこを歩いていても突き当たるという教会と名所旧跡。リスボンには行ったことがない人でも、旅行した気分になれる写真がいっぱい載っている。この本を読んだら、盲目の男女の恋愛を描いた映画『イマジン』、1冊の古書からはじまる映画『リスボンに誘われて』をまた見たくなった。2019/12/17
風竜胆
7
リスボンに行きたくなってきます。2013/07/10
かもめ通信
2
坂道、石畳、路面電車に、赤茶けた屋根。海の幸をふんだんに使った料理に、おいしいスイーツ。古さと新しさ、素朴と絢爛の入り混ざった街と気取りのない人々。リスボンの街はいつだって魅力がいっぱい。2013/06/29
ganesha
1
天井桟敷の創立メンバーで、ポルトガルに住んで20年近くになるという著者のリスボン旅行記。鏑木清方や檀一雄、三島由紀夫などポルトガルにゆかりのあった作家が登場したり、ポルトガルの花々について書かれていたり、写真も文章も多く読みごたえがあった。2019/01/09
Ru
0
地球の歩き方の地図と照らし合わせながら読み進めて行くと、まだ行ったこともないのにまるで町の中を歩いているような感覚になり、一気に読了した。 挿絵の地図は可愛いものの、ガイドとして参考にするには頼りなく、どの辺を歩いているのか感覚的に迷子になるのでそうした。のだけど、きっとそうやって曖昧なままゆるく散歩するのが似合う町なんだろうなと思った。旅行の期待高まる!2018/05/28
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