出版社内容情報
主著『フランス革命についての省察』により、政治的ロマン主義の源流、保守主義の父祖と位置づけられてきた思想家バーク。その研究史をふまえつつ、アメリカ独立期およびフランス革命期ヨーロッパの言説空間を立体的に捉え直すことで従来のバーク理解を刷新する。コモン・ロー、社会契約論、そして国制をめぐるプライス、ペイン、シィエスらとの論争から浮かび上がる〈自由な国家〉とはいかなるものか。
内容説明
自由な国家とは、自由な国制とはなにか。アメリカ独立期およびフランス革命期ヨーロッパの言説空間を立体的に捉え直し、従来のバーク理解を刷新する。コモン・ロー、社会契約論、そして革命をめぐる思想家たちの論争から浮かび上がる、バークの構想した国制の精神とはいかなるものだったか。
目次
第1章 初期バークの国制理解(バークの「歴史書」について;党派的歴史;コモン・ロー思想;バークにおける国制と法)
第2章 アメリカ独立をめぐる国制論(均衡した国制;「均衡した国制」の改正―プライスの場合;「均衡した国制」批判―ペインの場合;国制の精神―バークの場合)
第3章 フランス革命をめぐる国制論(共和政と代議制―トマス・ペインの場合;「均衡した国制」の改善―リチャード・プライスの場合;社会契約と抵抗権―プライスとバークとの論争の場合;「均衡した国制」と憲法制定権力論批判―バークの場合)
著者等紹介
高橋和則[タカハシカズノリ]
中央大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程後期単位取得退学(政治学)。現在、中央大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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