内容説明
チェルノブイリや福島の事故をうけて、世界各国はどのような選択をしているのか。私たちがいますべきこととはなんだろうか?原発から民主主義の問題が見えてくる。
目次
比較政治学の視角
第1部 日本を見る視点(リスク社会;国際体制;核燃料サイクル;政治の構造;世論;熟議民主主義)
第2部 世界の動き(対立と対話―ドイツ;連立と競争―ドイツ;政党主導―スウェーデン;国民投票―イタリア;翼賛体制―フランス;開発と抵抗―インド)
著者等紹介
本田宏[ホンダヒロシ]
1968年生まれ。北海学園大学法学部政治学科教授(政治過程論)
堀江孝司[ホリエタカシ]
1968年生まれ。首都大学東京人文科学研究科准教授(政治学・福祉国家論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coolflat
2
2章の「原子力民生利用を推進する国際体制の形成と展開」、3章の「日本の核燃料サイクル政策」、7章以降の世界の原子力政策の解説が本書における必読部分。2章は、原子力の平和利用から日米原子力協定締結に至る流れや米国の核不拡散政策、今や米国は濃縮ウランを輸入する側になった事など、3章は、電力業界によるウランの民有化の要請が68年の日米原子力協定改定に繋がった事など、が書かれている。7章以降で最も必読なのはインド。米印原子力協定をきっかけに世界各国が雪崩現象を起こし、日本も追随。インドに原発輸出しようとしている。2014/07/23