出版社内容情報
大手デベロッパーのIR部に勤務する松永光弘は、自社の高層ビル建設現場の地下へ調査に向かっていた。目的は、その現場についての『火が出た』『いるだけで病気になる』『人骨が出た』というツイートの真偽を確かめること。異常なまでの乾燥と、嫌な臭気を感じながら調査を進めると、図面に記されていない、巨大な穴のある謎の祭祀場にたどり着く――。地下に眠る怪異が、日常を侵食し始める。恐怖の底に誘う衝撃のホラー巨編!
内容説明
大手デベロッパーのIR部に勤務する松永光弘は、自社の高層ビル建設現場の地下へ調査に向かっていた。目的は、その現場についての『火が出た』『いるだけで病気になる』『人骨が出た』というツイートの真偽を確かめること。異常なまでの乾燥と、嫌な臭気を感じながら調査を進めると、図面に記されていない、巨大な穴のある謎の祭祀場にたどり着く―。地下に眠る怪異が、日常を侵食し始める。恐怖の底に誘う衝撃のホラー巨編!
著者等紹介
冲方丁[ウブカタトウ]
1977年岐阜県生まれ。96年、『黒い季節』で第1回スニーカー大賞金賞を受賞してデビュー。2003年、『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞受賞。09年刊行の『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、2011大学読書人大賞、第7回北東文芸賞、第4回舟橋聖一文学賞を受賞。12年、『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
今ちゃん
7
ホラーを読み慣れていないということもあって、どうなるのか見当もつかなくて、時間を忘れて読んでしまうくらい面白くもあり、怖い本でした2025/06/30
ルイス
4
初・冲方丁。ナイスなホラーでした。因縁&人柱&都市の地下に巣食うもの。主人公がおかしくなっていく様は読んでいて辛く恐ろしかった。 映画とかドラマにして欲しいなと思いました。作品中の重要な要素の(臭い)を映像で表現するのは少し難しいかもしれませんが。2025/07/03
こと葉
3
【ホラー小説をお探しの方、これです!】熱帯夜を吹き飛ばすほどの、和製ホラーがここにあります 。ただ「ホラー小説」という最低限の情報しか持たずに、読んでみたのですが…正直、「ガッツリ和製ホラー」に怯えました…。「祟られていませんか?」と、度々出てくるこの言葉には、呼吸するのを忘れるくらいゾクッとしました。読了後は、脱力と息切れ…。けれども、一言言わせてください!この現代の渋谷を舞台にした、リアルさ満点のホラー感はクセになります。これぞ、今年の夏に読むべきホラー作品と言いたい!2025/07/02
むまもめむ
1
都市開発事業の一端を垣間見るようで、大変興味深かった。個人的には、新国立競技場やカタールW杯スタジアム建設で犠牲を強いられた労働者のことも頭をよぎった。『踊りながら、人を踏んでいる』のように、祭りが華やかであればあるほど、踏み台にされた誰かが思い浮かび、苦々しさが増す。近年も、都市開発を謳うCMをたまに目にするけれど、都合の悪いことを都合よく排除していく限り繰り返されることだろうな、と思う。都市開発に限らず、誰かを蔑ろにし続ける限り。話の内容自体は、少し昔のハリウッドホラーみたいに大味な印象だった。
佐倉
0
じわこわで色んなことが起こってく怖さがよかった 主人公が祟られたせいで客観的に見て犯罪してくのもこれどうなっちゃうんだよ…と思ったけど祟りに理解がある環境でよかった(笑)2025/07/13
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- 和書
- はずれ姫