出版社内容情報
9・11後、アメリカはイラク、アフガニスタンで戦闘を繰り広げてきた。「敵」と一般住民の境界はあいまいになり、不信感を広げた。そして、いまや戦争は国内に移った。標的とされるのは戦地の住民ではなく自国市民だ。デジタル監視社会化が進み、市民は丸裸にされ、疑わしき人が狩り出される。アメリカの政治は戦争の延長線上に位置づけられ、新しい統治=〈反革命〉が生まれた。これからの社会を考えるための必読書。
【目次】
〈反革命〉の誕生
第Ⅰ部 現代戦の台頭
1 対反乱は政治的である
2 ヤヌスの顔をしたパラダイム
第Ⅱ部 外交政策における勝利
3 全情報認知
4 無期限拘留と無人機殺害
5 民心を掌握する
6 恐怖で統治する
第Ⅲ部 対反乱の国内化
7 対反乱が帰ってきた
8 アメリカ人を監視する
9 アメリカ人を標的にする
10 アメリカ人の注意をそらす
第Ⅳ部 対反乱から〈反革命〉へ
11 〈反革命〉が生まれた
12 合法状態
13 新しいシステム
オッカムの剃刀、あるいは〈反革命〉に抵抗すること
注
索引