内容説明
女は政治秩序を脅かすので公的世界から排除すべきだ。容易に変わらないこの家父長的な思い込みに異議を唱え、デモクラシーとシティズンシップを根底から問い直す。
目次
第1章 「秩序を乱す女たち」―女性、愛、正義感覚
第2章 兄弟愛的な社会契約
第3章 政治的義務の正当化
第4章 女性と同意
第5章 昇華と実体化―ロック、ウォーリン、政治的なるもののリベラル・デモクラシー的概念
第6章 公/私の二元論に対するフェミニズムの批判
第7章 『市民文化』―ひとつの哲学的批判
第8章 家父長的な福祉国家
第9章 フェミニズムとデモクラシー
著者等紹介
ペイトマン,キャロル[ペイトマン,キャロル] [Pateman,Carole]
1940‐。英国サセックス生まれ。1971年ブライアン・バリーの指導の下オックスフォード大学で哲学博士号を取得。シドニー大学所属中に複数の大学・研究機関の客員教授等をつとめ、1990年カリフォルニア大学ロスアンジェルス校の政治学教授に就任。現在、同大学の特別名誉教授。世界的に高名な政治理論家
山田竜作[ヤマダリュウサク]
1967年福島県生まれ。創価大学国際教養学部教授(政治理論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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