内容説明
なぜ政治改革は失敗したのか。莫大な資産とマスメディアを武器に、首相となったベルルスコーニ。伝統ある既成政党は壊滅し、パフォーマンス政治家がはびこる。イタリアの政治をとりあげ、民主主義の問題をあぶりだす。
目次
序論 一〇年後
第1部 もはや政党は存在しない(沈黙のスパイラル;恐竜の没落;ルソーの亡霊;アメリカのフロンティア;イギリス労働党の雪辱)
第2部 指導者の復活(パーソナル・パーティ;民主主義の時代の「君主」;怖いもの知らずの「騎士」;傭兵隊長;首相党)
第3部 指導者の二つの身体(政治的身体;失われた根拠;理性・利益・情念)
著者等紹介
カリーゼ,マウロ[カリーゼ,マウロ][Calise,Mauro]
1951年ナポリに生まれる。現在、ナポリ・フェデリーコ二世大学・社会学部・教授(政治学)。国際政治学会副会長(2002‐2003年)、イタリア政治学会会長(2008‐2010年)、コーネル大学客員教授、パリ政治学院客員教授、ハーヴァード大学客員研究員等を歴任。ナポリの日刊紙『マッティーナ』に政治評論を定期的に寄稿。e‐learningシステムにも造詣が深く、ナポリ大学ではFederica(Federico 2 Open Courseware Portal)を開発、またコーネル大学のセオドア・ローウィ教授とともにインターネットを利用したインターラクティヴな政治学概念の辞書『ハイパーポリティックス』を2010年に刊行、現在は国際政治学会Web Portal for Electronic Sources部会長を務めている
村上信一郎[ムラカミシンイチロウ]
1948年神戸に生まれる。現在、神戸市外国語大学・外国語学部・国際関係学科・教授(国際政治史)。神戸大学大学院法学研究科博士課程修了(法学博士)。イタリア政府招聘留学生としてローマ大学に留学。コーネル大学客員研究員、フィレンツェ大学客員研究員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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