内容説明
民主主義の劣化を防ぐために、2002年以降イギリスの学校では、政治に参加し政府を監視する市民の育成をめざし、「シティズンシップ教育」が必修となった。この政策に多大な影響を与えた政治哲学者の実践的思索をたどる。
目次
第1章 ようやく正式科目に
第2章 授業で政治を教える
第3章 偏向について
第4章 政治リテラシー
第5章 政治教育における基本的な概念
第6章 シティズンシップと教育
第7章 二〇〇〇年シティズンシップ教育施行令を擁護する
第8章 好意的立場からの批判的議論
第9章 シティズンシップ教育の諸前提
第10章 イギリスの公的生活における政治的思考の凋落
第11章 民主主義を熟考する
著者等紹介
クリック,バーナード[クリック,バーナード][Crick,Bernard]
1929‐2008。ロンドン生まれ。ロンドン大学ユニヴァーシティ・カレッジを卒業後、LSE(ロンドン・スクール・オヴ・エコノミクス・アンド・ポリティカルサイエンス)で、ハロルド・ラスキやマイケル・オークショットの教えを受けながら博士号を取得した。ハーバード大学やマッギル大学で教鞭をとり、イギリスに戻ってからは、LSEで11年間にわたって教えた。その後、シェフィールド大学とロンドン大学バーベック・カレッジの政治学教授を歴任している
関口正司[セキグチマサシ]
1954生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。法学博士。九州大学大学院法学研究院・教授(政治哲学・政治学史)
大河原伸夫[オオカワラノブオ]
1953年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。法学修士。九州大学大学院法学研究院・教授(政治学)
岡崎晴輝[オカザキセイキ]
1968年生まれ。国際基督教大学大学院行政学研究科博士課程修了。博士(学術)。九州大学大学院法学研究院・教授(政治理論・比較政治学)
施光恒[セテルヒサ]
1971年生まれ。慶応義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。九州大学大学院比較社会文化研究院・准教授(政治理論・人権論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Takahiro Matsumoto