プルーストの美

個数:

プルーストの美

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月24日 04時57分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 316p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588495137
  • NDC分類 950.28
  • Cコード C0098

出版社内容情報

数多の芸術の交響が織りなす『失われた時を求めて』。それを可能にした「文体」こそ、小説の核心だった。プルースト芸術論の決定版!絵画、音楽、建築……『失われた時を求めて』では、実在・架空を問わず、数多の芸術作品が交響し、壮麗な物語を奏で上げる。一度は小説を放棄した作家が苦闘の末に見出した「文体(スタイル)」こそ、芸術を自在に織りなしつつ物語を紡ぎ出すことを可能にした。挫折から「文体」の発見に至るまでの軌跡、そしてその道程に潜む本質を深く、あざやかに描く。定評ある著者の集大成となるプルースト芸術論の決定版!

  はじめに 

  凡 例 



序章 動体建築としてプルーストを読む

 沈黙の深みに

 心の間歇

 パンゲの菱形

 破壊と再創造

 ロンドン・ナショナル・ギャラリー

 立体心理学

 ペイターの場合

 不滅の青空



第1章 マドレーヌ菓子と菩提樹のハーブティー

 プチット・マドレーヌ菓子の体験

 レオニー叔母のお茶――黄金のばら?

 両性具有のお茶?

 性・聖・生のハーブティー

 菩提樹に「隠された技法」



第2章 『ジャン・サントゥイユ』のなかのジョン・ラスキン

 プルーストの壁

 「見ること」と印象

 芸術とは─―ラスキン対ホイッスラー事件

 『敵をつくるための優雅な方法』

 びん一杯の絵の具を投げて

 万神殿での和睦



第3章 翻訳家プルーストの誕生と旅立ち

 アミアンへの旅

 〈黄金の聖母〉の微笑

 アミアンの〈慈愛〉とジョットの〈慈愛〉

 記憶の宝石箱

 フランボワイヤン様式の聖歌隊席

 プルーストの「スタイル」

 むすび



第4章 隠喩(メタフォール)─―モネからターナーへ

 文体模作「プルースト」

 アナロジーの奇跡

 文学のほう―─「撞着語法」から「隠喩」へ

 絵画のほう─―「曖昧さ」から「隠喩」へ

 文学と絵画―─「隠喩」への収斂

 諸能力の女王―─隠喩力

 むすび



第5章 プルーストとベートーヴェン─―ヴァントゥイユの「七重奏曲」

 「ベートーヴェンはお好きですか?」

 魂の存在─―ひとつの調子

 動く建築─―二つの魂 

 ロマン・ロラン批判

 ベートーヴェンとターナーの共演

 心の小鳥に歌わせる



第6章 そして、見出された時

 ラスキンとの出会い

 心の中への旅

 ジョットと日常の美

 ターナーと「隠喩」

 見出された「時」



  初出一覧

  あとがき

  文献一覧

  人名・作品名索引

真屋 和子[マヤ カズコ]
著・文・その他

内容説明

一度は小説の執筆を放棄した作家は、いかにして「文体」を見出したのか?芸術作品の交響が織りなす壮麗な物語を生み出すに至るまでの軌跡―。定評ある著者の集大成となるプルースト論の決定版!

目次

序章 動体建築としてのプルーストを読む
第1章 マドレーヌ菓子と菩提樹のハーブティー
第2章 『ジャン・サントゥイユ』のなかのジョン・ラスキン
第3章 翻訳家プルーストの誕生と旅立ち
第4章 隠喩―モネからターナーへ
第5章 プルーストとベートーヴェン―ヴァントゥイユの「七重奏曲」
第6章 そして、見出された時

著者等紹介

真屋和子[マヤカズコ]
兵庫県に生まれる。慶應義塾大学文学部卒業、慶應義塾大学大学院文学研究科仏文学専攻博士課程単位取得退学。文学博士号取得(慶應義塾大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tom

17
プルーストの2回目を読んでいる。図書館で、この本がお勧め本?として陳列されていたのを見つけ、それならと借りて来た。ようやく読み終えてこのコメント。私のあいまいな理解だけど、プルーストは、見たものをすべて書きたいと願っていたらしい。見たものをすべて記憶にとどめ、自分の蓄えた記憶とリンクさせて、見たものを整理し、それを書き出す。記憶が変形、洗練されていても、そこに現れるものが書くことに値する、ということらしい。プルーストの書くものの、延々と似たようなことが連なるけれど、奇妙に読ませる。理由は、そこにある?2023/04/25

ケニオミ

8
今読んでいる「失われた時を求めて」の副読本的なノリで手にした一冊です。「失われた時を求めて」は20世紀の金字塔と呼ばれるほどの作品なので、やはり多くの方の研究の対象になってきたのですね。プルーストが、本書で紹介されていました美術評論家のジョン・ラスキンに多大な影響を受けていたことは知りませんでした。機会がありましたら、是非彼の作品も読んでみたいです。2018/10/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12879728
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。