出版社内容情報
メタフィクションの元祖とされるスターンの文学を,パラドックスの文学の系譜という縦軸と同時代思想という横軸に位置づけつつ文学史的.思想史的視野で読み解く。
内容説明
ロック,ヒューム,ディドロなどの同時代思想を横軸とし、ルキアノス以降の「メニッポス的諷刺」の文学伝統を縦軸とするコンテクストの中で、スターン文学における饒舌な「語り」の意味、パラドクシカルな「知」とレトリックのあり方、感性の解放としての「旅」を考察する。
目次
第1部 『トリストラム・シャンディ』の「語り」
第2部 『トリストラム・シャンディ』の系譜
第3部 「シャンディズム」から「センチメンタリズム」へ