残照 開高健―詩人・牧羊子と作家の昭和

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残照 開高健―詩人・牧羊子と作家の昭和

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  • サイズ 46判/ページ数 266p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588460272
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

戦後高度成長期の文学を牽引し、ベトナム戦争従軍記で新境地を開拓、釣り紀行ルポや美食エッセイでも読者を魅了した開高健(1930~89)。しかしその執筆活動の背景には、妻・牧羊子との容易ならざる家庭生活、闇三部作や『珠玉』に象徴されるニヒリズム、女性たちとの秘密の関係があった。谷沢永一と同僚であった著者が、その〈悪妻〉説に異を唱えつつ、亡き人々への鎮魂の思いを込めて記す開高文学讃。


【目次】

序章 芥川賞作家を創った女性

開高健と牧羊子という視点/開高文学のルポルタージュと純文学という重層性/いまなぜ開高文学なのか



1 悪妻伝説とフェミニズム

悪妻伝説/フェミニズムの時代



2 同人誌『えんぴつ』に集った鬼才たち

焼け跡のなかで/難儀な合評会



コラム① 大阪空襲



3 開高健と牧羊子の出会い

牧羊子という女性/牧羊子の妊娠/結婚写真/牧羊子の変わり身



4 牧羊子の詩の世界

詩集の出版/小野十三郎/『コルシカの薔薇』/リルケの『マルテの手記』



5 開高文学の原点

サルトルの『嘔吐』/大学生の父親/追試験受験風景



6 コピーライターとしての開高健

壽屋入社から東京へ/開高健、柳原良平、山口瞳のトリオ



コラム② 日本の高度成長期を支えたコピーライター



7 初期の作品群 『パニック』、『日本三文オペラ』と『流亡記』

抒情の否定/「パニック」の新聞記事/ネズミの異常発生の描写/『日本三文オペラ』/在日コリアンの「アパッチ族」/『流亡記』とカフカの世界



8 芥川賞受賞

人生の頂点/ジャーナリズムの寵児となる/文士のサロンへの参入



9 大阪 vs 東京

谷沢永一、東京行きを断る/大阪的流儀/「谷沢劇場」/ルポルタージュ『ずばり東京』──「搦め手」から表社会をあぶり出す/オリンピック観戦記



コラム③ 東京オリンピックと文化人たち、街頭観戦風景



10 開高の『ベトナム戦記』

戦下のベトナム行き/開高が見たベトナム戦争/男の約束/散布された枯葉剤/写真の威力と切り口



コラム④ ベトナム戦争と 「ベ平連」



11 政治の季節から小説家への回帰

開高と「ベ平連」/アンガージュマンから小説家への回帰



12 開高文学の頂点『夏の闇』  104

作品成立の経緯/『夏の闇』のテーマ──生の乖離現象/日本人に対する怨念/在日コリアンの悲しみ/蛙とコオロギ、フクロウと栗鼠のメタファー/『夏の闇』のフィナーレ



13 開高健の闇

佐々木千世という女性/『夏の闇』誕生の真相/開高健の闇/佐々木千世はなぜボンに

内容説明

作家夫婦は昭和の時代をどう生きたか。戦後高度成長期の文学を牽引し、ベトナム戦争従軍記で新境地を開拓、釣り紀行ルポや美食エッセイでも読者を魅了した開高健(1930~89)。しかしその執筆活動の背景には、妻・牧羊子との容易ならざる家庭生活、闇三部作や『珠玉』に象徴されるニヒリズム、女性たちとの秘密の関係があった。谷沢永一と同僚であった著者が、その〈悪妻〉説に異を唱えつつ、亡き人々への鎮魂の思いを込めて記す開高文学讃。

目次

序章 芥川賞作家を創った女性
悪妻伝説とフェミニズム
同人誌『えんぴつ』に集った鬼才たち
開高健と牧羊子の出会い
牧羊子の詩の世界
開高文学の原点
コピーライターとしての開高健
初期の作品群『パニック』、『日本三文オペラ』と『流亡記』
芥川賞受賞
大阪vs東京
開高の『ベトナム戦記』
政治の季節から小説家への回帰
開高文学の頂点『夏の闇』
開高健の闇
火宅の人
開高はなぜ離婚できなかったのか
言葉の魔術師
焼け跡世代のグルメ志向
世界放浪のロマン
牧羊子の晩年の詩
純文学への回帰―遺作『珠玉』
『珠玉』と三島由紀夫の『金閣寺』
開高健の最期
女の闘い―牧羊子と高恵美子
開高健と娘道子
牧羊子と金子光晴夫妻
終章 牧羊子は「悪妻」だったのか

著者等紹介

浜本隆志[ハマモトタカシ]
1944年香川県生まれ。関西大学名誉教授。博士(文学)、専攻はドイツ文化論・比較文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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