目次
語りと演劇―義太夫狂言について考える
歌舞伎における“世界”の崩壊
『四谷怪談』は“kizewa”か“時代物”か
歌舞伎座の定式幕
術語としての“時代”
なぜ『出世景清』か―初期五段構成浄瑠璃の読み解きについて
二代目市川左團次―概論風に
著者等紹介
今尾哲也[イマオテツヤ]
1931年、満州国大連に生まれる。1947年8月より6世坂東蓑助(後、8世坂東三津五郎)に師事、歌舞伎学を学ぶ。1953年、同志社大学文学部英文学科卒業。1957年、早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。1960年、同大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。1996年、早稲田大学より博士(文学)。杉野女子大学助教授、玉川大学教授、同大学学術研究所教授、武蔵野女子大学教授等を歴任。この間、1971年に「日本演劇学会河竹賞」、1993年に「芸術選奨文部大臣賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みつひめ
1
あっと驚く<通説>の真相を知りました。とはいえ、かなり学術的な内容なので、すべての検証がすんなり頭に入って来たわけれはありませんが。ここから、ちょっと疑問に思っていたことへの糸口をみつけたので、それについて、あれこれ読んでみようと思っています。2010/07/15
shellgai
0
通説を疑い、学術的にきちんと資料をもとに検証していこうという内容で、もともと歌舞伎学会誌に載った文章ということで内容はやや難しいが、興味深い。歌舞伎座の定式幕の配色は守田座に由来するという定説に疑問を抱き、検証する章が特に面白かった。2011/01/27