内容説明
翻訳がもたらした特異な日本文化とは。外来文化受容に際してつくられてきた「翻訳日本語」の形成過程に日本文化の特異な構造を探ってきた著者が、日常語から文学作品にいたる広範なことばの“現場”を検証し、翻訳語の特殊な働きを明らかにする。
目次
1(社会と世間の違い;兆民の翻訳語「天」;言霊とは何か ほか)
2(思想を表現することば;日本語ナショナリズムへの不安;小林秀雄の批評文の構造 ほか)
3(日本人の遊びと仕事;日本人のものの考え方;日本文化にとって漢字とは何か ほか)
著者等紹介
柳父章[ヤナブアキラ]
1928年東京生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。翻訳論・比較文化論専攻。元桃山学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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