出版社内容情報
「もしかしたら、ノスタルジアこそ、あらゆる芸術の源泉なのである」(澁澤龍?)。「記憶」の断片から「芸術」のはじまりを紡ぎ出し、人間の根源的な営みを解きほぐしてゆく。美学、文学、美術史、演劇、観光人類学、オブジェ制作等をめぐって第一線の論者たちが織りなす知の饗宴。【寄稿】谷川渥/宮下規久朗/水沢勉/北川健次/小針由紀隆/萩原朔美/進藤幸代/海野弘/高遠弘美/丸川哲史/秋丸知貴
内容説明
記憶の断片から芸術のはじまりへ。美学、美術史、演劇、観光人類学、オブジェ制作、文学…多士済々の書き手たちが織りなす知の饗宴。
目次
1(記憶と芸術―二重螺旋の詩学;壁に掛けられた小さな風景画―イタリアの自然と画家たちの記憶;絵画の時間性 序説;+記憶/+記憶―あるパフォーマーのこと;歴史画と集合的記憶)
2(生の織物;ポール・セザンヌと写真―近代絵画における写真の影響の一側面;ハワイ・ポノイを歌うこと;意味を逃れる;澁澤・種村時代を語る―谷川さんと午後五時にお茶を)
3(「引用的人間」の記憶について;W.B.イェイツとシェーマス・ヒーニーをめぐる記憶;芸術創造のプロセス―「さまよえるユダヤ人」伝説をめぐって;戦前の記憶と戦後の生―太宰治における天皇・メディア・死)
著者等紹介
中村高朗[ナカムラコウロウ]
多摩美術大学教授、批評家/文筆家
虎岩直子[トライワナオコ]
明治大学政治経済学部教授
北川健次[キタガワケンジ]
美術家・写真家・詩人・美術評論家
小針由紀隆[コハリユキタカ]
ベルナール・ビュフェ美術館館長、元静岡文化芸術大学教授
谷川渥[タニガワアツシ]
美学者・批評家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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