内容説明
なぜ朝鮮半島は「冷戦の孤島」のように取り残されてしまったのか。1970年代前半の米中和解と南北対話という二つの緊張緩和の有機的連関を考察し、朝鮮半島における分断構造の質的変容を詳細に描き出す。
目次
序章 朝鮮半島をめぐる国際政治
第1章 二つの争点と米中ファクター
第2章 米中「接近」と軍事境界線の局地化
第3章 米中「対面」と南北「対面」
第4章 米中「和解」と敵対的な「双子体制」の成立
第5章 米中「戦略関係」と朝鮮問題の変容
第6章 米中関係の「裏」と分断構造の再制度化
終章 冷戦構造の変容と朝鮮問題
著者等紹介
李東俊[リドンジュン]
1969年韓国安東市生まれ。1994年ソウル大学校人文大学卒業(在学中に韓国陸軍服務)。1993‐2005年韓国日報記者。2008年東北大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。現在、日本学術振興会外国人特別研究員。専攻は国際関係論、とくに朝鮮問題をめぐる研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
2
14 赤72 ★半世紀を超える栄華?ゲル?の中にも危険が迫っている…ダモクレスの剣?ガ(北の核・瀬戸際外交!米中共同介入による危機管理システムに突き付けラレタノダ)分断体制の均衡はイッソウ脆弱化 南・北・米朝・日韓・平和協定・冷戦構造の解体等⇒「超複雑な解読不能政治的連立方程式」+為政者の家庭の事情?この書が言うような米中和解によってデタントの時期は類推可か…なぜ朝鮮半島は「冷戦の孤島」のように取り残されてしまったのか? 1970年代前半の米中和解と南北対話という2つの緊張緩和の有機的連関を考察2011/02/20