鉢植えと人間

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  • サイズ A5判/ページ数 288p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588371264
  • NDC分類 627.8
  • Cコード C1070

出版社内容情報

中近世の盆栽図像や中東世界の織物、近現代の絵画や映画、暮らしのなかの植物まで、鉢植えの来歴と表象、機能を読み解く初の文化史。古今東西、人間の暮らしは鉢植えとともにあった。アドニスの園の神話から、中世・近世の文人文化における盆山図像、中東世界の織物文様、西洋近代化以降の盆栽の表象、絵画や映画作品のなかの鉢植えの機能、さらにはオフィスの観葉植物まで──。生と死の両義性をはらむ身近な植物栽培の歴史を振り返り、その意味を総合的に読み解く初の文化史。

はじめに



第一部 鉢植えの文化とは何か



第一章 西洋における鉢植えの文化概観



1 「アドニスの園」にみる紀元前の鉢植え

2 外来植物と鉢植え

3 ウォードの箱と鉢植え

4 労働者と鉢植え



第二章 古代日本における鉢植えの文化



1 古代中国から日本へ

壁画に残る鉢植え/日本への流入



2 日本最古の鉢植え──「二寸の橘」をめぐって

『続日本後紀』に残る記録/橘と「ときじくのかぐのこのみ」/橘と「常世國」/橘の鉢植えと祥瑞/遣唐使と橘/おわりに



第三章 中世日本における鉢植えの文化



1 文人志向と「盆山」

中国文人志向からの影響/「盆山」と「石」



2 絵巻物にみる「盆山」と「鉢の木」

花台の上の「盆山」/三つの共通点/縁側の「盆山」/絵巻物に描かれた「鉢の木」



3 作り手と謡曲〈鉢木〉

『蔭涼軒日録』が明らかにすること/山水河原者とは/謡曲〈鉢木〉/おわりに



第四章 近世日本における鉢植えの文化



1 古典園芸植物と鉢植え

江戸時代の花卉園芸と古典園芸植物/古典園芸植物と祥瑞



2 植木鉢の役割

誇示的容器としての植木鉢/近世の鉢植え生産者と樹形/おわりに



第五章 近代日本における鉢植えの文化



1 万国博覧会と鉢植えの文化

ウィーン万国博覧会と鉢植え/パリ万国博覧会と鉢植え



2 盆栽と鉢植え

「盆栽」とは何か/「盆栽」の読み方/「盆栽」の樹形/盆栽が意味すること



3 外国人がみた日本の鉢植えの文化

モースと鉢植え/横浜写真と鉢植え/写真画と浮世絵/英国新聞と鉢植え/外国人がみた日本の鉢植えとは



4 日本近代化と鉢植えの文化

西洋化と良妻賢母主義/良妻賢母主義と鉢植えの文化/教育と鉢植えの文化/ジェンダーと鉢植えの文化



第六章 現代社会における鉢植えの文化



1 空間と鉢植え

路地と鉢植え/トゥアンの空間論と鉢植え/室外「空間」における鉢植え/室内「空間」における鉢植え/デンマークのオフィスワーカーと鉢植え



2 代償の自然としての鉢植え

生きていない鉢植え/生きている鉢植え/鉢植えを育てる、という行為



第二部 表象としての鉢植え



第一章 絵画の中の鉢植え



1 『文法の寓意像』における鉢植え

2 蘭画『不忍池図』における鉢植え

3 油絵『イザベラ またはメボウキの鉢』における鉢植え



第二章 織物の中の鉢植え



1 豊臣秀吉所用「鳥獣文綴織陣羽織」における鉢植え

2 ペルシャ絨毯における鉢植え



第三章 映画の中の鉢植え



1 儚さを運ぶ植木鉢──『レオン』にみる鉢植えの含意

はじめに/古典的なパラダイム/鉢植えが初登場する場面/触るという行為/根が意味するもの/鉢植えが表象するもの/純愛と同居する未熟さ/マチルダとレオンと植木鉢/おわりに



2 鉢植えと子どもたち──『誰も知らない』における表象としての鉢植え

はじめに/雑草を育てる子どもたち/「鉢植え」ができるまで/「発見」と「凝視」のシーン/「種取り」のシーン/小さな大人/鉢植えが表象するもの/植物と子どもの親和性/おわりに



総括 鉢植えとは何か



あとがき

引用・参考文献

事項索引

人名索引

田嶋 リサ[タジマ リサ]
著・文・その他

内容説明

古今東西、人間の暮らしは鉢植えとともにあった。アドニスの園の神話から、中世・近世の文人文化における盆山図像、中東世界の織物文様、西洋近代化以降の盆栽の表象、絵画や映画作品のなかの鉢植えの機能、さらにはオフィスの観葉植物まで―。生と死の両義性をはらむ身近な植物栽培の歴史を振り返り、その意味を総合的に読み解く初の文化史。

目次

第1部 鉢植えの文化とは何か(西洋における鉢植えの文化概観;古代日本における鉢植えの文化;中世日本における鉢植えの文化;近世日本における鉢植えの文化;近代日本における鉢植えの文化;現代社会における鉢植えの文化)
第2部 表象としての鉢植え(絵画の中の鉢植え;織物の中の鉢植え;映画の中の鉢植え)
総括 鉢植えとは何か

著者等紹介

田嶋リサ[タジマリサ]
神奈川県出身。法政大学、東洋学園大学ほか兼任講師。高校卒業後単身渡英、渡米。The State University of New York Rockland Community College卒業。帰国後、ラジオパーソナリティー、音楽ライター、音楽専門チャンネルVJを経て、1999年自作鉢に植栽した作品をPOPBONSAIと命名し発表、高木盆栽美術館主催BONSAIの器展入賞、第26回雅風展奨励賞受賞など2000年代を中心に活動した後、大学院での研究を開始。立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科博士前期課程修了。法政大学大学院人文科学研究科国際日本学インスティチュート博士後期課程修了。学術博士。専門は比較文化、英語教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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中近世の盆栽図像や中東世界の織物、近現代の絵画や映画、暮らしのなかの植物まで、鉢植えの来歴と機能を読み解く初の文化史。まあ、心と身体と富に余裕ができると、やっぱり緑が欲しくなる人が一定数いるのでは。映画のレオンや誰も知らないにおける鉢植えの役割について論じた講が面白かった。ぜんぶ白黒だから、カラーで鉢植えの写真が少しでも入ってるともっとよかったのでは。2021/09/19

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