出版社内容情報
農業生産に欠かせない「農薬」について、選び方・使い方などの基本から、安全性、種類、流通など様々な側面からわかりやすく解説。
現在の農業生産・ビジネスにおいて欠かせない資材である「農薬」。
その「農薬」自体にスポットをあてた本書は、“農薬とはそもそも何なのか”について、豊富な写真や図解を用いながら様々な角度でわかりやすく解説しています。
「農薬以前」も含めたその歴史、上手な選び方・使い方、作物別主要病害虫、流通などの基本知識はもちろんのこと、“農薬の安全性はいま”や“環境保全型農業と農薬”といったアグリビジネスの最前線や、家庭菜園での使い方、農薬だけに頼らない防除法など身近な農薬知識も紹介した、農薬のすべてがわかる一書となっています。
【1 農薬とは何か】農薬のルーツ、農薬流通のしくみ、農薬の毒性区分、農薬の安全使用基準など
【2 作物別主要病害虫と農薬】イネの病害虫、野菜の病害虫、果樹の病害虫、土着天敵を知るなど
【3 水田・畑地別主要雑草と農薬】水田の雑草と防除、畑地の雑草と防除など
【4 農薬防除のきほん】病害虫の手順、薬剤利用法(希釈法、混合散布法)など
【5 化学農薬だけに頼らない防除法】IPM(総合的病害虫管理)とは? 生物的(天敵利用)とは?など
【6 安全資材で減農法】農家の工夫(石灰防除、尿素を混ぜた減農薬、米ぬかで減農薬)など
【7 多品目家庭菜園の防除】家庭菜園と病気・害虫・雑草、水あめでうどんこ病を止めるなど
【8 農薬の安全性はいま】農薬残留基準ADIとは? 海外諸国の農薬使用状況は?など
【9 環境保全型農業と農薬】有機栽培と減農法栽培の違い、農薬と上手に付き合う時代へなど
【巻末資料 データ集】
【著者紹介】
農学博士。東京農工大学農学部応用生物科学科教授植物病理学の研究者。植物の病気に対する抵抗性の機構を分子生物学的、生化学的に明らかにすることなどを目的に研究を行っている。「日本農薬学会学会賞」、「平成22年度日本農薬学会論文賞」など多数の賞を受賞。
目次
巻頭カラー おもな病害虫と雑草―イネ・野菜・果樹・花木、水田・畑地の雑草
第1章 農薬とは何か
第2章 農薬防除のきほん
第3章 化学農薬だけに頼らない防除法
第4章 安心資材で減農薬
第5章 家庭菜園の防除
第6章 農薬の安全性はいま…
第7章 環境の時代と農薬の未来
参考ページ
著者等紹介
寺岡徹[テラオカトオル]
農学博士。東京農工大学教授。植物の病害抵抗性機構を分子生物学的、生化学的に明らかにすること、また、病原微生物がたんにものを腐敗させる微生物とどこが異なっているのかを明らかにすることを目的に研究を行っている。日本農薬学会学会賞、日本植物病理学会学会賞、日本農薬学会論文賞などを受賞。1975年東京農工大学農学部卒。1977年東京農工大学大学院農学研究科修士課程修了、三菱化成工業株式会社入社。1983年東京農工大学農学部助手。1993年東京農工大学農学部助教授。1999年東京農工大学農学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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