内容説明
社会を映す鏡としてのコーヒーハウスが語る近代イギリスの黎明期。
目次
第1章 初期コーヒーハウス(画期的な非アルコール飲料と施設;コーヒーハウスの先陣)
第2章 コーヒーハウスを見つめる対極的な視線(雑多な客と話題;コーヒー店主を裁判に ほか)
第3章 王の視線
第4章 政治ゆかりのコーヒーハウス(初期コーヒーハウスの政治論;王政復古期の政治クラブ―コーヒーハウスと居酒屋 ほか)
第5章 貿易と海上保険と株取引(海洋帝国イギリス;シティのコーヒーハウス ほか)
著者等紹介
岩切正介[イワキリマサアキ]
1940年、朝鮮に生まれる。1962年東京大学法学部卒業。1964年、同大学文学部卒業。1966年、同大学大学院人文科学研究科独語独文学修士課程修了。横浜国立大学教育人間科学部教授を経て、帝京大学外国語学部教授。1975年7月~76年9月ウィーン大学、1999年4~9月ヨーク大学にて海外研修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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人生ゴルディアス
3
面白くなかったがこちらの問題かと思ったら別の人も面白くないと書いているので面白くないでいいと思う。各コーヒーハウスの詳しい歴史などはあるものの、本当にただそれだけというかんじ。2024/07/25
Kaz
2
折角イギリスに行くわけなので、この国について少し勉強してみようかと、図書館で借りてきました。案外読みやすく、飛行機の中で読了しました。 イギリスといえば紅茶のイメージなんですけどね。 ロイズ保険もコーヒーハウスから発祥し、本業が保険になってかも、ハウスの営業は続けていたようです。人の集まるところ、ビジネスチャンスがあるのですね。2015/06/17
Cebecibaşı
0
事実と定説の羅列、といった印象。コーヒーハウスを中心とした社会関係や、時代ごとの利用のされ方をより具体的に示しながらイングランド社会史におけるコーヒーハウスの位置付けを示して欲しかった。後半では貿易史と絡めながらコーヒーハウスの位置付けを行っているものの、こちらもどこかで見たような議論の寄せ集めのように感じた。全体を通して著者の分析があまり見えてこない。史料の制約などがあるのかもしれないが、もう少し深いところまでいけなかったのか、と思ってしまった。2017/01/22
けにゃ
0
イギリスの近代化、グローバル化を支えたもののひとつはコーヒー・ハウス。あんだけ大騒ぎして一大ブームになったにもかかわらず紅茶にとって代わられるとはな~。2011/11/11