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文化史とは何か

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588350030
  • NDC分類 201
  • Cコード C3020

出版社内容情報

英語圏だけでなく、ヨーロッパ、アジア、南北アメリカなど世界的規模で展開する文化史研究の過去、現在、未来を論じた格好の入門書。

内容説明

19世紀に起源をもつ「文化史」は、社会史、人類学、文学などとの関係を変化させつつ、その観点、概念、目標をも転換させながら、近年のように多様なかたちをとることになった。文化史の多様性、文化史をめぐる論争と対立、そこで共有されている関心や伝統とはどのようなものなのか。そして、とりわけ「新しい文化史」の時代を経て「言語論的転回」以降の文化史研究は、どこに向かおうとしているのか。本書は、英語圏だけでなく、ヨーロッパ大陸およびアジア、さらに南北アメリカなどの世界的規模で展開する研究を網羅しながら、文化史研究に関する“過去・現在・未来”を明晰に論じる。

目次

第1章 偉大なる伝統
第2章 文化史の諸問題
第3章 歴史人類学の時代
第4章 新たなパラダイム?
第5章 表象から構築へ
第6章 文化論的転回を超えて?

著者等紹介

バーク,ピーター[バーク,ピーター][Burke,Peter]
1937年、ロンドン生まれ。オクスフォード大学時代はキース・トマスやH.トレヴァー=ローパーのもとで学び、現在はケンブリッジ大学エマニュエル学寮に籍を置く文化史家。歴史理論・方法論のレヴェルで、マルクス主義、歴史人類学、社会学、美術理論、最近はパフォーマンス理論や認知科学などの領域と積極的に交渉しながら、文化史研究のフロンティアを拡大してきた第一人者。イギリスでは外国語に翻訳されている著作の数がもっとも多いといわれる知識人のひとり

長谷川貴彦[ハセガワタカヒコ]
1963年生まれ。現在、北海道大学教員。専攻は近代イギリス史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

6
生命地域主義のバーグと本著のバークは別人である。民衆とは誰か?(42頁~)文化とは何か?(44頁~) なかなかつかみどころのない概念、対象である。P.ブルデューの学際性が際立つのは、経済学から借りた文化資本を、社会学から発して、史学や人類学へと影響を及ぼした点(85頁)。18世紀の読書革命は面白い(91頁)。フーコー、サイードらの業績も出てくるので、権力や支配といったテーマも文化史で切り込むとどうなるのか、理解できる。2013/05/17

nappyon

1
文章は読みやすく、そこまで分厚い本でもないのだけれど、読むのにかなりの時間がかかった。随分と中身が詰まっているから。文化史とは何か?というテーマを、20世紀の文化史の進歩を辿りながら探っていく本。文化という概念についてや、他の種の歴史学との差異にも触れています。文化史の問題についても。2010/08/20

笠井康平

0
ホイジンガからE・サイードからM・フーコーまで、古今東西の文化史研究をざーっと俯瞰してる。90年代末くらいまで網羅してるので、人文系学部生は早めに読んでおくと要らん回り道をせずにすむのかな。2010/08/29

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