出版社内容情報
聖書時代の面影を残すエルサレムに育ち,前半生を中東各地で過ごした外交官が回顧する19世紀後半のオリエント。誠実かつ率直な筆致で往時の人と生活を甦らせる。
内容説明
エルサレムで育ち、インドに留学し、前半生を中東各地で過ごした外交官にして東洋学者の著者が人間愛に満ちた筆致でその風土・文化・生活を描く。
目次
1 エルサレム
2 ペルシア縦断記
3 レバノン、シリア
4 ペルシアふたたび
5 バグダード
6 三たびペルシアへ
7 エルサレム再見
著者等紹介
ローゼン,フリードリヒ・(フェーリクス・バルドゥイーン)[ローゼン,フリードリヒ][Rosen,Friedrich(Felix Balduin)]
ドイツ帝国の外交官、オリエント学者。1856年、ライプツィヒに生まれ、幼年時代を父がプロイセン領事だったエルサレムで過ごす。ベルリン大学でオリエント諸語を学び、インド留学を経て同大学でヒンドゥスターニー語を講じたあと、外務省に入る。ベイルート、テヘラン(再度)、バグダード、エルサレムに駐在し、1900年帰国。本省勤務後、第一次大戦終了まで欧阿4ヶ国で公使。戦後、ヴァイマル時代に第一次ヴィルト内閣で外相を務めた。ウマル・ハイヤーム『ルバイヤート』のドイツ語訳ほか著訳書多数。1935年、子息を訪問中の北京で死去
田隅恒生[タスミツネオ]
兵庫県出身。1931年生まれ。1954年京都大学法学部卒業、丸紅(株)に勤務、その間テヘラン、ニューヨーク、マニラに駐在。丸紅紙業(株)を経て、1993年退職
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