出版社内容情報
明治の地租改正による山林の混乱,相次ぐ戦争による山野の荒廃,エネルギー革命,高度成長による大規模開発など,近代化の荒波に翻弄される里山の見直しを説く。
内容説明
明治の地租改正による山林所有者の変遷、相次ぐ戦争による山野の荒廃、エネルギー革命と木材輸入自由化等々による里山の空洞化の経緯をたどり、見捨てられつつある里山の現状と再生への展望を語る。
目次
第5章 近世の里山風景と暮らし
第6章 明治・大正期からの里山の変遷と人びとの暮らし(明治の地租改正と里山所有者の変遷;明治から昭和高度成長期までの里山と人びとの暮らし)
第7章 見捨てられた里山(見捨てられていく里山;変貌する里山;移ろいゆく里山文化)
第8章 里山の現状と未来
著者等紹介
有岡利幸[アリオカトシユキ]
1937年、岡山県に生まれる。1956年から1993年まで大阪営林局で国有林における森林の育成・経営計画業務などに従事。1993年から2003年まで近畿大学総務部総務課勤務。現在、(財)水利科学研究所客員研究員。著書『ケヤキ林の育成法』(大阪営林局森林施業研究会、1992年、第38回林業技術賞受賞)、『松と日本人』(人文書院、1993年、第47回毎日出版文化賞受賞)など
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