出版社内容情報
秋の味覚として古来珍重されてきた松茸の由来を求めて,稲作文化と里山(松林)の生態系から説きおこし,日本人の伝統的生活文化の中に松茸流行の秘密をさぐる。
内容説明
秋の味覚の王として古来珍重されてきた松茸のルーツを、日本の風土と稲作農耕が育んだ里山(松林)の生態系に求め、『日本書紀』『万葉集』の時代から今日に至るまで、松茸をめぐって展開された繁栄と衰退のドラマを興味深く描き出す。
目次
第1章 弥生遺跡から松茸姿の人形出土
第2章 松茸狩りをする人々
第3章 松茸を味わう
第4章 松茸山をめぐる領主・村・農民
第5章 松茸の聖と俗
第6章 松茸山の発展とその衰退