出版社内容情報
風土に育まれた布を求めて全国各地を歩き,木綿普及以前に山野の草木を利用して豊かな衣生活文化を築き上げてきた庶民の知られざる知恵のかずかずを実地にさぐる。
内容説明
木綿が普及するまで、人々はどのような衣生活を営んでいたのか―今なお山野の草木から糸を採り布を織る貴重な技術伝承者たちを各地に訪ねて、布づくりをめぐる忘れられた知恵のかずかずを記録し、風土に育まれたゆたかな生活文化を掘り起こす「布の風土記」。
目次
木の布のぬくもり―まえがきに代えて
アイヌの機織り―北海道平取町二風谷
奥州のタパと紙衣と紙布―宮城県白石市
寒冷地に生まれたぜんまい白鳥織―秋田県岩城町
カラムシ栽培から、からむし織へ―福島村昭和村
木綿の里を歩く―栃木県小山市 茨城県結城市
下野国のアサ栽培と貢納布―栃木県西方村・小川町
藕糸を織る―奈良県当麻町 東京都町田市
雪中に生まれるしな布―新潟県山北町
五箇山のアサと暮らし―富山県平村
高原の村の麻衣―長野県開田村
宿場町に栄えた葛布―静岡県掛川市




